スピンのかけ方には2つあると思います。こんにちは。

極端に言うと「当たりが薄い」「当たりが厚い」かの2つですね。

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当たりが薄いスピン


”ジョリっ”とガットとボールが擦れる音がするように打つのが「当たりが薄い」スピンショットです。

特徴としては威力は出にくいものの、ショートクロスやトップスピンロブ等の細かいコントロールができます。

派手さは無いがしっかりコースに打たれると嫌なショットですよね。

ただ中途半端な高さで浅く打ってしまうとチャンスボール。ブッ叩かれます。僕も大好物ですハイ。

当たりが厚いスピン


”グっ”とボールを掴み、ボールが離れる少し前に少し擦り上げるのが「当たりの厚い」スピンショットです。

スピードが速く、一見フラット系のボールに見えますがライン際でぐっと落ちてくれます。

回転量はそこまで無いのですが、マグナス効果でボールが落ちてくれます。

マグナス効果なにそれおいしいの?じゃあググってください。

そんな人のために解説。

要するにトップスピンが落ちる原理なのですが、下の画像をご覧ください。※自作です(^^)

無題

 

絵心が無い?

そんなことはどうでもいいんです。

トップスピンではボールの上のほうの空気抵抗が強いです。ですので下へ、下へと押しやられます。

これがトップスピンの原理なんですね。

スライスショットが中々落ちないのは逆の理由です。下のほうの空気抵抗が強いんですね。

ということは?

ボールの回転量が多いから落差が大きい、というのは少し違います。

空気抵抗が強いと落差が大きいんですね。

確かに回転量が多いと空気抵抗が強くなります。しかし”ボールの速度を上げたら”少ない回転量でも空気抵抗は強くなります。

だから当たりの厚いスピンショットが成り立つのですね。

結局どっちがいいの?

どっちが強いとかはありません。

一見当たりの厚いスピンの方が強そうに見えますがコントロールが難しいんですね。

そしてショートクロスも打つのが難しいので角度をつけて相手を振り回すのも難しい。一長一短です。

当たりの薄いスピンはしっかり振りぬけばスピードも出て急激に落ち、高く跳ねます。さっきも書いたように浅いと叩かれますが。。。

つまるところは状況に応じて使い分けるのが一番強いんです。

ちなみにR・ナダルとかいうテニス星人選手は当たりの厚いスピンで落差も半端ないです。

いわゆるエッグボールなんですが、それについてはまた後日。

ガットとの関連性

結局書きたかったのはここです。ずばりガットとの関連性!

何十種類ものガットを試してきた僕からすると、「当たりの薄いスピンが打ちやすいガット」と「当たりの厚いスピンが打ちやすいガット」の2つに分けられるのです。

当たりの薄いスピンが打ちやすいガット

表面に多角形やねじれ加工をしているものはやはりボールの引っ掛かりがいいです。

擦りすぎると浅くなりがちなので、反発力を補ってくれるフレーム厚の厚いラケットと相性が良さそうですね。

当たりの厚いスピンが打ちやすいガット

どれも表面の滑りが非常に良いガットです。ですので、厚く当ててもスナップバックが起こりやすくスピンがかかります。

ポリエステル全般が滑りが良く、厚い当たりのスピンがかけやすいのですが、上の3つは突出していますね。

まとめ

まず自分のスピンのかけ方が厚い当たりか薄い当たりか見極めましょう。

両方使える方が良いんですが、特に得意な方ですね。多用するほうのかけ方を知り、それに合ったガットを選びましょう。

ゲイブ・ハラミロ

新井流テニス塾